2017年1月5日木曜日

Fav Disks 2016

あけましておめでとうございます。
今年も何とぞよろしくお願いします。

毎度のセリフ、あっという間の1年。
元々偏った聴き方をしている方と自覚していますが
今年は更に偏りに偏った音楽紀行になったような気がします。

毎年同様、順不同です。
ではいざ。



Odd Futureのタレント力を見せつけられました。
[Dapper]しか聴いてないのはもったいない優れたアルバムです。







↑「My Own」でも客演、実力を見せつけていました。
彼は高確率で自分の嗜好品に絡んでいます。
フロアライクなモノは少なめなだけにじっくりと付き合えそうな一枚。







彼も↑JMSNと過去にコラボしていましたね。
トラック、客演、それぞれ幅の広さに驚かされました。
にも関わらずアルバムとしての軸がしっかりある事がそれ以上に脅威。
Craig Davidに歓喜するおじさんはここですよ。







毎度言うことなしの氏。
Cosmic Loveに何とも言えないモヤモヤ感があり、
Benny Singsの共作クレジットを目にして一気にすっきりした記憶。
7inchは当選出来ませんでした。
お持ちの方はいらっしゃいますか??







となると次はこちら。
Mayer氏との[Game Over]は間違いなく2016の傑作。
その他の曲もJack氏の手によりミスターAORを最大限に引き立てたのではないでしょうか。
Dennis Williamsもまだまだ歌っていました。
(パート少なかったですよね)







Jack繋がりで(苦)。
[Doublin' Down]の7inchを逃してからずっと待ち侘びていた待望のLP。
アルバムとしても非常に完成度が高く大満足でした。
Cool Uncleがアーバンならばこちらはヴェンテージ感満載のSoulといったところでしょうか。







玄人からのPropsを猛烈に集めていた彼女達。
その理由がしっかりと感じられる世界観。
ほぼ全編に渡りシンセが効いた心地の良いSlow Jamを浴びせてくれます。
現場でもMIXでも[The Greatest]はかなり耳にしました。







年末でやってきた傑作。
LPが待ちきれません。
D様や殿下的(もちろん更に辿ればSlyやジミヘン)、と言えば話は簡単ですが
それ以上のエッセンスを多分に含み、且つ昇華させていて異常な程に引き込まれました。
多彩な才能を持っている方でこれまでも良作を生み出しておりますが、
今ここでこれをリリース出来る事が本当に凄過ぎます・・・








来日もあり、2016はAnderson .Paakの年だったと感じる方は多数いらっしゃるのでは。
言うまでもなく[MALIBU]は傑作ではありますが、
個人的に期待を寄せ過ぎてしまった為、NxWorriesの方に軍配。
KnxwledgeのBeatに大いなる愛着があります。







リリースすれば必ずチェック、小生のアイドルは今作も裏切らなかった、
と確信しているのですが日本で話題になっていないような。
確かに過去作と比べると若干パンチがない様にも感じますが、
彼の声は相も変わらず美しく七色でいて永遠に聴いていられます。







失礼を承知で、前作を上回る出来に予想外過ぎて感動。
「あの頃」と「現行」の共存の難しさは長くシーンにいる方ほど知る
切実な課題だと思うのですが、今作はその塩梅が絶妙です。
そんな風に聴き進めていった末に出会う[What We Gon' Do]が涙腺を緩めました。







彼女達もSWVの背中は少なからず見ているはずです。
時代が進めば音楽の形態も当然変わっていく中で彼女達のアプローチは
新旧を取り込む小気味いいR&B・POPの香りがします。
人によってはチャラいなんて片付けられちゃったりもしますが、
TOP40系のグループでは今後に期待してしまいます。







突然のリリース、フリーDLと話題騒然だったこちらは
彼女の作品で一番リピートする結果に。
抜群の歌唱力は更に艶を増した印象でslowほど染みました。
[Work]の話題と反した聴き方で楽しんだひねくれ聴方。







偏った聴き方の原因。
「偏った」のはジャンル的だったりトレンド的な意味もあったのですが、
これしか聴かなかった偏りの意味合いが強いのです。
もはや説明の余地無し、2016国内最大の話題作といっていい作品が
小生にとっても例に漏れずそうなりました。
初聴、最後まで聴く事なく[俺の彼女]の冒頭を脳が通過した時点で
傑作の予感が胸を突き刺し、そのまま一瞬で50分が経過し的中。
深い意味はなく、ただ単純に音楽って良いな、日本人って良いなと思わせてくれました。
あとエヴァンゲリオンもかな。
ありがとうございます。







1曲のパワーで言えばこちらも計り知れませんでした。
聴けば誰しもが多幸感に包まれるディスコチューンはKINGとPushim氏でしか作れませんね。
ご本人もMVを「宝物」と表現していて、
現場でも大事に、素敵にかけたいと思う所存でございます。







[ミチバタ]から10年。
彼女なりの集大成。
彼女の音楽に入門する方はその全てに驚愕し、
概知の方は「やはり凄いな」と再確認する事請け合い。
日本Femaleラッパー界の「宝物」。







最高なダブルサイダー。
両面ともにトラックとラップの経験値が高レベルで合致していて「かっこいい」しか出てきません。
こんな作品がもっとアナログでリリースされて欲しいです。






このオマージュは生半可で出来るものではございません。
日本語ラップファンを見事に唸らせた上で
もう勘弁して下さいって位の愛情と敬意が畳み掛けてきました。







Microphone Check 1, 2, What Is This!?
Phifeに別れを告げる復活作にして最後の作品は
今後もじっくりと何度も聴かせてもらいます。
期待値というものは自身でコントロールするのはなかなか難しくtoo muchになってしまうもの。
Tribeです、もちろんその状態で臨んだ訳で最初は正直パッと来なかったのですが、
リピートすると既にジワジワ来ている気がしています。







発売日をAliciaの新作と重ねて話題が奪われしまったとの情報があるこちらですが見逃し厳禁。
BilalとKarriemが多くを関わっているので大好物は保証済み。
デビュー以来Commonのラップは常に縦横無尽です。







そのAlicia。
卓越したヴォーカルとピアノ、ソングライティングを維持し続ける限り名作が生まれていくのでしょう。
声のハスキー加減が若干ですが増した様に聴こえ、そこがまた経年の味わい。
[She Don't Really Care_1 Luv]でのRoy Ayersは鳥肌。
次回作はもう[Alimatic]やってもいいんではないかと。
それと、怒られてしまうかもしれませんが化粧した姿もたまに見たいですね。







[Thought It Would Be Easier]がとにかく素晴らしくて。
すぐさまD様の[Cruisin']レミニス。
殿下も惚れた美声はBarでゆっくり味わいたいコース。
どうやらHiphop系統の路線を蹴ったようですがいつかはそちらも拝聴したいもの。







前作も好盤でしたが今作はより好み。
当人発言の通り、現行最新の鋭利なbeatセンスを持ってして
見事な80+90の世界観を堪能させて頂きました。
例のあの話(噂)は完全に度外視しての感想です、あしからず。







尊敬するコロ先輩によるDaft Punkカバー。
当初はスルーした(先日ご本人にも正直に伝えた)のですが、
いつかの青山蜂でのDJ KUMIKOが佳麗にこの曲をPlayして翻意しました。
原曲よりLowにしたトラックにBobby Bellwood氏のヴォーカルがRawに響きます。
ちなみにDJ KUMIKOのMIX[Nite Class]も傑作ですよ。







結果的に国民のアイドルへの手向けという形に。
本当に素敵な曲。
解散は寂しいですがこんな風にして生き続けるでしょう。







ここ最近、アルバムのイントロで猛烈に突き刺さったものがなかったと気づかせて頂いた作品。
この手のやり方に滅法弱い。最高です。
普段あまり歌詞にそこまでフォーカスしない自分も
[週末はソウルバンド]をはじめ、ほぼ全曲に渡りダイレクトにそれが響いてきました。
多くの方もそうであろうと想像に難くない。
mabanua氏のProduce力にも脱帽。







↑[ミラーボールの神様]でも共演していたアスキーは今年も良作を届けてくれました。
去年掲載した傑作[mellowmoood]も2016無事にLP化もされて至福。
2016の3作品全て素敵な中で、特にこちらにノックアウト。







図太いBeat、確かなサンプリングセンス、ヘッズからの支持を得る要素を
容易に持ち合せたMPC才人は事もあろうか「卓越した歌心」までをも有していた。
その結果の作品と理解しています。
CHIYORI氏の歌が聴けたのも個人的に嬉しかったです。







お二方のコンビネーションを否が応でも喰らってしまう好作。
[Swing at somewhere feat. コトリンゴ]にはしばらくやられっぱなしでした。
こちらもとにかくLPを...







Big Poppaのgrooveを東京の夜に落とし込んだ
寝耳に水な温故知新クラシック。
明け方のクラブでブルースを浴びせたいし、
浴びたいと思わせてくれました。
※この7は正確には2015ですが収録アルバム
[PHONETIC CODE]が2016という事で。
アルバムも素晴らしいです。







多くは語らずで笑
ハンパじゃないPlayerが集結し、ただただかっこいい演奏。
現代版タイマーズ!なんて安っぽいコピーしてはいけませんけど、
そんな感じで相当楽しませてもらいました。







「しっとりさん」の今作は持ち味をしっかりと注いだ上で、よりJazzへ回帰した印象。
個人的には過去作のR&B傾倒気味なアプローチも
非常に好きなのですが良作に相違無し。
[Turkey Taco (feat. The Emotions & Wayne Vaughn)]での
P-FunkでG-Funkなブツを収録する辺りも飽きさせませんでした。







久々「超」が付く正統派の登場では。
キャリアは相当長い様で、featの面子を眺めても納得。
ヴォーカルは正にD様、殿下(この表現使い過ぎで申し訳ないです)スタイル、
楽曲に関しては意外とズブズブに黒、って訳ではなく
若干UKよりな洗練されたエッセンスも取り込んでいるそれでしょうか。
何にせよ手にせずにはいられないのは確か。







たまたま日本人と分かっていましたが、
そうでなければ間違いなく洋として聴いていたでしょう。
[Once]を聴いて腰を抜かしました。
過去に掲載したINCやShy Girlsに通じる
エレクトロdown beatスタイルとでも言いましょうか。
思い切りゆっくり首を振れます。







こちらも同じく思いきりワールドワイドな国産dope beat。
yahyelよりHiphopエッセンスが強め。
2016は↑とこちらの2作のずば抜けたセンスに歓喜させて頂きました。
“エクスペリメンタル・ソウルバンド”、仰せの通りだと頷けます。







前作からのブレが見事なまでに無さすぎて目を丸くしました。
殿下、Bowieへの追悼は彼のスタイルを無理に崩す事なくごく自然に執行。
加えてもちろんMJへの愛も変わらず
降らせてくれるんですから、これ以上の事はなし。







先行の[24K Magic]を聴いてある程度の予感はしていましたけど
まさかここまでやらかしてしまうとは。
これまでも小生の数少ない超トップアイドルでしたけど今作で殿堂入りレベル。
本当にやってのけたなぁ、と感嘆するのみ。
コレがたまらなく好きだという方とは確実に美味しいお酒が飲める事でしょう。
先日はTeddy's Jam→Finnessへと展開させて頂きました。
Keep Swingin'!!







最後は言わずもがな。
デビュー30周年記念のコラボアルバム。
愛してやまない名曲[FOREVER YOURS]のリリックは
Oran "Juice" Jonesによるものだとかが現場に浸透して欲しいなと切に願ったり。
盟友MusiqとのSUKIYAKIもA taste of honeyを通じ、総じてSOUL愛と汲み取れます。







以上。
次点としては

・starRo[Monday]
・Chance the Rapper[Coloring Book]
・Norah Jones[Day Breaks]
・Corinne Bailey Rae[The Heart Speaks in Whispers (Deluxe)]
・Jones[New Skin]
・Jacob Collier[In My Room]

といったところでしょうか。


今年も皆様との酒の肴になれば幸いです。
2017年も気持ちの良い音楽がたくさん聴けますよう。



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